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ARTRAY

アート鑑賞ナビゲーター藤田令伊のブログ形式のメディアです。
展覧会レビュー、アート鑑賞のヒント、アートニュースなどアートに関する
effectiveな情報を発信しています。アート以外についてもときどき書きます。
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朝ドラ「なつぞら」
ブログ

4/1から新しい朝ドラ「なつぞら」が始まりましたね。主人公のなつがアニメーターを目指す物語が展開していきますが、ドラマではなつに絵を教える登場人物が出てきます。山田天陽という人物です。天陽にはモデルがいます。十勝で農民画家として生きた神田日勝(かんだ・にっしょう)です。山田天陽と神田日勝、名前もちょっと似せてあるみたいです。

 

十勝の鹿追町には神田日勝記念美術館があります。

 

http://kandanissho.com

 

みなさんは神田日勝をご存じでしょうか。独学で絵を描き続けた人ですが、その絵は技術的に特筆しているというわけではありませんが、とても心に残るものがあります。私はこういう稼業をしているので、日本や世界の絵をいろいろ見てきているわけですが、絵を見て「泣く」という経験はほとんどありません。フェルメールの《デルフト眺望》を見て「すごい!」と衝撃を受けたり、ベラスケスの《ラス・メニーナス》を見て感嘆させられたり、岸田劉生の《切通之写生》を見て何やら圧倒されるものを感じたり、ということはあるのですが、「泣く」というのはあまりないのです。

 

 

そんな私が、ゴヤの《ボルドーのミルク売り娘》と並んで、「泣く」ことをした数少ない絵が日勝の作品です。神田日勝記念美術館でのこと。最初はそれほどでもありませんでした。いい絵だなと思いながら見ていただけでしたが、ある瞬間、日勝の気持ちがわかったように感じられ、それが理解されてから、自分でもどうしようもなく涙があふれて止まらなくなったのです。絵を見てそういった類の感動を覚えたのは、ほかに例がありません。神田日勝記念美術館は、私がこれまでもっとも感動を覚えた美術館といって過言ではありません。

 

 

ドラマの1回目でなつがアニメーターを志すようになったのは、1枚の絵との出合いからだったと語られていました。その「1枚の絵」とは何かが気になります。あれなのか? とも思いますが、それだと辻褄が合わなくなる気もします。今後の展開が楽しみになりました。

 

 

十勝は多くの人には遠いところですが、季節がよくなるこれから、北海道旅行がてら神田日勝記念美術館を訪ねてはいかがでしょうか。おすすめしたい美術館の一つです。